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2012年1月11日水曜日

ヨルダン(1) 死海

1月11日 (後半)

朝早くのヨルダン着なので, アンマン周辺を観光する.

空港発のタクシーは基本的に定価だが, 往復料金やチャーター料金は交渉可能.

アンマン市内へ17ディナール (約1800円)だが, バスでも行ける. バスは3ディナール.
タクシーの運転手はけっこうウソをつくので注意 (バスは無い, などと言ってくる).
空港内にツアリストインフォメーションがあるので, そちらに聞こう.

死海へ行きたいのだが, バスは時間が限られており, この時間帯では見つからなかった.
タクシーだと, 死海への片道30ディナール (約3,200円).
ただし, 片道で行ってしまうと帰りのタクシーに苦労しそう.

交渉し, 55ディナールで死海と温泉へ行き, アンマン市内まで
戻ってもらうことにする. 


広大な土地だ.
死海は最も低地にある湖 (この標識によると, 海抜マイナス390メートル) で,
塩分濃度はなんと30%を超える (通常の海は3%程度)

途中, キングフセイン橋に向かう分岐点が見えた (空港から40分).
イスラエル, エルサレムへ向かう場合にはキングフセイン橋から
ノースタンプでイスラエル入国, というルートが割と有名.
なぜノースタンプかというと, イスラエルは近隣諸国(シリアなど)と仲が悪く,
イスラエルのスタンプがあると入国拒否されることもあるから.



空港から1時間で死海に到着.

死海のビーチ
入場料16ディナール (1,700円)
タクシーの運転手さん, ここしか知らないようだった.
もっと安いところもあるはずなのだが.
プール付の豪華なビーチだ.
ロッカーは別途1.5ディナール (約160円)
死海ビーチへ向かう.
しかし, この時期のヨルダンは寒い.
特にプールは, 氷でも浮いているのではないかと思う寒さ.

死海
みんな浮いている
 新聞を読もうとして...
バシャバシャ
確かに, 何をやっても浮く.
平泳ぎをしようとすると, 足が水面に出てしまうので水を蹴れない.
口や目に水が入ると, とんでもなく痛いので, 顔をつけたくない.
といった具合で, あまり快適な水泳はできない.

もう少し波が低ければ楽だったのだが...
(水が撥ねて目に入ると, とても痛い. 目を開けていられなくなる)

泥パックしてみた. 有料, 3ディナール (約330円)
誰だお前

ビーチから10㎞のところに温泉スポットがある. (無料)
現地の人が遊んでいる

温泉は暖かくて生き返った.
(死海は本当に寒かった...)

温泉に入っていたヨルダンの人たち
お昼をごちそうしてくれた.
"あなたの手は5本の指, 私の手も5本の指, 同じ形.
 それはなぜか?
 Godは一人だから. これがイスラム教だ"
と教えてくれた. 
今一つ思想は理解できなかったけれど,食事に誘ってくれた彼らの心は
とてもうれしい.


イスラム圏に限らず, 世界のほとんどの人は宗教を持っている.

私はおおむね他の人が信じているものは尊重し,  丁重に扱うことにしている.
日本人には理解できない行動も多いが, けっこう筋が通っていると思う.

例えば, イスラム教徒が豚肉を食べないことは合理的だろうか?
科学的に言えば栄養があり, おいしい豚肉を食べても問題はないだろう.
しかし, コーランに"食べてはいけない"と書いてあれば, それに従うことは
イスラム教徒の理にかなっている. (コーランを信じているから)

"平行線は交わらない" という公理からスタートすれば, ユークリッド幾何学の世界が導ける.
しかし "平行線はいつか交わる" という公理からスタートしても
非ユークリッド幾何学 (放物線幾何学) の世界が導ける.
これらは世界観の違いであって, どちらが正しいということもない.

"God"からスタートする彼らの世界は, 日本人の世界観にはなじまないことが多い.
しかし, 自分の世界観が他人と異なるからといって, 他人の宗教信仰を理解しない
というのはあまりに狭隘な考え方だろうと思う.

あなたが見ている世界は, 他の人が見ている世界と少し違う.
でも, どちらが優れているわけでもない. お互い認め合っていきましょう,
という考え方で接していれば, そんなに紛争など 起きるはずがないのだけれど.

人は, 自分が偏見(bias)を持っているということになかなか気が付かない.
文化, 宗教, 使用言語などによって無意識に規定される部分が大きく,
他の文化と比較することで初めて, 違いや共通点を明らかにできる.
(こういう考え方を構造主義という)
旅に出ると, たまにこういうことに気が付く...


なお, 世界には, 無宗教という状態が信じられない人は沢山いるので,
宗教は何? と聞かれたら神道とか仏教とか答えておくのが無難.

宗教についてはこちらの本を一読されることをおすすめする
世界の宗教について, 日本人の宗教観を踏まえて書かれている良書だ.
世界がわかる宗教社会学入門



さて, 温泉から1時間30分ほどでアンマン市内に到着.
市内は車が渋滞しているので少し時間がかかる. 雨も降っていた.

タクシーの運転手さんに宿を案内してもらった.
なお, タクシーは死海への途中でやたらとネボ山へのコース変更を勧めてきて
追加料金を取ろうとする, チップが足りないと文句を言うなど, あまりサービスは
良くなかった.

なお, 町中から死海に行くには, 宿で何人か集めてタクシーをチャーターするのがおすすめ.
ヨルダンにはマンスールホテル(イラクで亡くなった香田さんの泊まっていたホテル)という
有名な宿があり, 日本人はそこに集まるようだ.


CONCORD HOTEL

28ディナール (約3,000円)
残念だが, まったくお勧めでない.
シャワーがなかなかお湯にならない
Wifiが使えない
英語はまあまあ通じる.

受付の人は親切なのだが...
説明に難がある.
ATMまでの道のりを絵に書いてくれた.
わかるかっ (ノ≧∇≦)ノ ミ ┸┸ ぶーん




明日はぺトラへ行きたいので, バスのチケットを買いに行く.

バス会社JETTのオフィス
オフィスまでは宿からタクシーで15分, 1ディナール (約110円)
町中のタクシーは安いのだが, 町中で死海行きタクシーなどを探しても,
空港と変わらないような値段になる. 不思議だ.

チケットの価格は片道8ディナール (約860円)
帰りの日も決まっているので, 往復分購入.
毎日,
6:30アンマンのAbdali発-10:30ぺトラ着
16:30ぺトラ発-20:30アンマン着
で運行しているようだ.

JETT公式ページ
How to get Petra



夜, 街を歩いていたら現地の学生さんが写真を撮ってほしいと声をかけてくれた.
ヨルダンの人は親切で気さくな人が多い.
治安は良いほうで, 町歩きも問題なさそう.
ただし, どこにでもゴミが落ちている, 雨が降ると道が滑るなど, 歩くのはあまりお勧めでない.
また, メーターで乗るタクシーは安いのだが, 運転手さんは基本的に車内でたばこを吸う.
メーターの料金を10倍で請求してくることもあるので注意.
(宿や, 現地の人に相場を聞いておこう).

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