マドリード(5) 生ハム

1月19日

スペイン初日に食べたパック入りの生ハムのおいしさに驚き,
滞在中はちょくちょく生ハムを買い, 試していた.
スペインの生ハムについて少し書いてみたい.

スペインの生ハムには大きく二種類,

1. ハモン・セラーノ (Jamón Serrano)
2. ハモン・イベリコ (Jamón Ibérico)

がある. セラーノは普通の白豚, イベリコは黒豚種である.
一般的にイベリコのほうが味が良く, 値段も高い.

ハモン・イベリコの中では食べた餌により,

1. セボ (cebo)
2. レセボ (recebo)
3. ベジョータ (bellota)

の三種類に分かれる.

セボは飼料 (小麦やトウモロコシなど) を与えられた豚,
ベジョータはどんぐりをメインに与えられた豚 (その中でも, 特に肉付きの良いもの),
レセボはその中間 (どんぐり, 飼料の両方を与えられた豚) である.

さらに, 産地や加工会社によって値段, 風味が違ってくるので
食べ比べをして確かめてほしい.
同じ店の中なら "高いほうが美味しい" という原則があるので,
美味しいものが食べたければ, 高級なハムのトライをおすすめする.

いくつか, 写真と共に紹介する.
おいしさの構成要素は香りの強さ, 旨味の濃さ, 油の溶けやすさであると感じた.
☆マークで評価する(多いほうが好評価)

	ハモン・イベリコ ベジョータ 5Jotas 5jotasはスペインで有名なブランドらしい. 赤身部分の旨味の濃さが秀逸 価格 159ユーロ/kg 香り ☆☆☆☆ 旨味の濃さ ☆☆☆☆☆ 油の溶けやすさ ☆☆☆☆
	ハモン・イベリコ ベジョータ Joselito こちらもスペインで有名なブランドらしい. 旨味は濃くておいしいのだが, 場所が端っこのほうだからか, 固くて食べ辛かった 価格 159ユーロ/kg 香り ☆☆☆☆ 旨味の濃さ ☆☆☆☆☆ 油の溶けやすさ ☆☆☆
	ハモン・イベリコ Jabu 産地がハブーゴのもの とにかく香りが良く, 手で触るだけで油が溶け出す 滑らかでとろける味わい 価格 138ユーロ/kg 香り ☆☆☆☆☆ 旨味の濃さ ☆☆☆☆ 油の溶けやすさ ☆☆☆☆☆
	ハモン・イベリコ Cebo 上記"Jabu"の一段ランク下, という感じ それでも香り, 旨味は十分 価格 79ユーロ/kg 香り ☆☆☆☆ 旨味の濃さ ☆☆☆ 油の溶けやすさ ☆☆☆☆
	ハモン・セラーノ イベリコに比べると, 香りが弱い 普通のハムのような匂いが混じる (上記のイベリコは, 熟成したチーズのような香り) 価格 26.5ユーロ/kg 香り ☆☆ 旨味の濃さ ☆☆☆ 油の溶けやすさ ☆☆☆
	ハモン・イベリコ ベジョータ deshuesado 骨なしのハム　機械で切る 機械切りは表面が少しざらっとしていた 価格 89ユーロ/kg 香り ☆☆☆☆ 旨味の濃さ ☆☆☆☆ 油の溶けやすさ ☆☆☆
	ハモン・イベリコ Cebo パック 最もコストパフォーマンスが良い 価格 2ユーロ/1pack(40g程度) 香り ☆☆☆ 旨味の濃さ ☆☆☆ 油の溶けやすさ ☆☆☆

実際には, 切る場所 (豚のモモのどのあたりか), 切る人の腕によってもかなり味が違う.

興味を持たれた方は, ぜひスペインで本場の生ハムを!
病み付きになること, 請け合いである.


お店は何点か巡ったが, ここは50グラムから切ってくれる.
味も良かったのでおすすめ.


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EL CORTE INGLES
地下1階の, スーパーマーケット内にハム, チーズ屋さんがある.

一本買いもできる.
価格は手切りの半額以下になる (ロスも出るが)

なお, 有名なMuseo del Jamonは, 100グラム単位からだった.

この日の宿はWay Hostel Madrid
Las Musasが満室になり, やむなく移ってきた
系列店なのだが, 全体的にLas Musasのほうが良かった.
一泊 18ユーロ (約1,800円)

4人部屋
広さは十分
余談だが, 卒業した大学の現役生に逢った.
世の中狭いものだ.

セキュリティロッカーもしっかりしている.

ロビー
Wifiは時々切れるので, あまり使い勝手が良くなかった.

キッチン

近くのバル

トリッパ (牛の胃袋),
ポテトにピリ辛ソースをかけたもの

スペインの食事は本当においしい.